よくある質問

FAQ

購入編

  • 竹弓は何段から使用するのが良いか。
  • 竹弓を使用し始めるのに段位は基準となりません。 竹弓は育てて頂いた程、射手に馴染みます。 更に、その竹弓の個性(弓成りの変化、感触の変化など)は射手にしか分からない部分もあります。 竹弓を深く理解し、冴えある一張に育てて頂く為にも、当方では早い段階での竹弓の使用をお勧めしております。

  • 弓選びのポイントは何か。
  • 「弓成」や「弦通」を見て弓の良し悪しを判断するのも基準の一つですが、やはり肩入れ(素引き)をした時の引き心地が重要です。 当方では、弓弽を着けて肩入れして頂けます。

    ※購入前に肩入れ(素引き)出来ない弓具店も御座います。事前にご確認下さい。

  • 弓の長さはどの様に選べば良いか。
  • 矢束(喉の中心から左手中指先端までの長さ)を基準に弓の長さをお選び下さい。 85cm迄は並寸、90㎝迄は二寸伸、95㎝m迄は四寸伸と5㎝間隔で合う弓の長さが異なります。

    ※矢勢を求めてご自身に合った弓の長さより短い竹弓を引くという所論も有る様ですが、和弓は洋弓と構造が異なり、短い弓=強い弓力とはなりません。 特に薩摩成りに関しては、胴が抜けてしまい弓力の低下に繋がります。実際に、弓力が3㎏以上も弱くなった事例も御座います。適切な弓を選び末永いご愛顧をお願い申し上げます。 引き成りを考慮し、長い弓を推奨する場合も御座います。

  • どの弓力を選べば良いでしょうか。
  • 使用環境や素材の性質にも因りますが、弓は使い始めると弓力が約1㎏弱くなります。ご希望の弓力より1~2㎏強い弓をお選び下さい。

  • 購入前に素引き(肩入れ)は可能か。
  • はい、当方では、肩入れして感触をお確かめ頂けます。 更に、ご自身の弓弽を着けて肩入れして頂けます。 弓の感触を確かめながら、納得いく一張をお選び下さい。

    ※矢を番えての試射は出来ません。ご了承下さい。

  • 焦竹と煤竹の違いは何か。
  • 焦竹は、竹の表面を火で炙って色付けし、煤竹は、竹を煙で燻して色付けしたものです。 どちらも、人工着色では醸し出せない自然な色合いに仕上げています。 着色方法の違いに因る弓の性質に大きな違いは御座いません。

  • 中古の竹弓は販売していますか。
  • 中古の竹弓は販売しておりません。

  • 製作依頼をすることは可能ですか。
  • 直接の製作ご依頼も承ります。

    ※弓の仕様、弓力によってはお断りする場合も御座います。

  • 納期はどのくらいですか。
  • 在庫が有る場合を除き、約半年お時間を頂いております。

    ※繁忙期やご希望の弓力により、更にお時間頂戴する場合が御座います。
    ※一度の弓打ちで、ご希望の弓力に仕上がらない場合も御座います。  弓師がご紹介出来る弓の基準に至らないと判断した場合も改めて弓を打たせて頂く為、  更にお時間を頂戴致します。ご了承下さい。

  • 返品・交換は出来ますか。
  • お客様のご都合による、返品・交換は致し兼ねます。ご了承下さい。

  • 弓具店で購入する事は可能でしょうか。
  • 可能です。

  • 海外への発送も可能か。
  • 配送可能な全地域に発送しております。

  • カスタムメイドの注文は可能か。
  • 弓の幅のサイズ指定など、弓師の基準を上回るご注文はお断りしております。

  • 飾弓は購入できますか。
  • このウェブからご注文承ります。発送元は、都城弓製造業協同組合となります。

  • 竹の節に黒い染みの様な物があります。大丈夫でしょうか。
  • 竹弓は天然素材から製作されます。破損に繋がる傷や湾曲のある物は選別され、基準を満たす厳選された素材のみを使用しております。 竹が醸し出す微妙な色合いをご観賞頂ければ幸いです。

慣らし

  • 購入してすぐに使用出来ますか。
  • 購入後、すぐにご利用頂くのは、お控え下さい。故障や弓成りが崩れる原因となります。 新弓は、「荒張り」から仕上げ迄に既に4カ月程張り込んであります。 然し乍ら、未だ素材が柔らかい為に、段階的な仕様を推奨しています。

  • どのくらいの期間を慣らせば使えるようになるのか。
  • 弓は、一つ一つが異なる為、「期間」ではなく「状態」を目安に判断して下さい。 新弓は素材が柔らかく、繊細な状態です。 「半引き」→「素引き」→「巻藁」→「的前」 上記の流れで、徐々に矢数を増して、段階的な慣らしを推奨しています。 この過程で、弓成りが変化していきます。ご自身で弓を矯正しながら慣らす事で、弓が枯れる(素材が固まる)と変化の少ない落ち着いた弓となります。 弦を張り続け、長い間放置すると裏反りが極端に浅くなります。時々、弦を外して弓を休め、裏反りを保つ様にして下さい。そうする事で、矢勢ある弓を永らくご愛顧頂けます。

  • 弦は、張り放しで良いのでしょうか。
  • 弓の張り込みは、裏反りの状態に依って異なります。

    〇裏反りが15㎝以上(矢勢は良いが、弓が反転し易い)の場合
     →裏反りが15㎝に治まる迄、弓を張り込んで下さい。
    〇裏反りが15㎝以下(安定的に使用できるが、矢勢が劣る)の場合
     →裏反りが約15㎝に復元する迄、弦を外し弓を休める。

    ※裏反りの変動の期間は、数日~数週間と竹弓によって個体差が御座います。
    ※弓を打ち上げる際、裏反りを約60~70㎝程にしております。

メンテナンス

  • どの様に矯正を行えば良いですか。
  • メンテナンスをご参照下さい

  • 籐や握革はどのタイミングで交換すれば良いでしょうか。
  • 使用頻度にもよりますが、年1回の交換をお勧め致します。

  • 竹弓は、どのように保管すれば様でしょうか。
  • 直射日光を避け、風通しの良い所で保管して下さい。

  • 矯正が上手く出来ません。
  • 最寄りのご購入店にご相談頂くか、当工房まで直接お送り下さい。

修理

  • 笄(外竹の割れ)の修理は可能でしょうか。
  • 可能です。笄の修理は、外竹を張り替える作業となります。 修理期間は約3カ月を要します。自然素材故に、仕上がりの弓力が前後致します。 仕上がりの弓力をご指定頂けません。ご了承下さい。

  • 外竹が割れました。破損個所に籐を巻いたり接着剤で補修すれば、使用可能ですか。
  • 応急処置として有効な手段ですが、その状態で長期的に使用すると、更に破損する可能性が御座います。修理を行って下さい。

  • 中古の弓や譲って貰った弓の修理は可能ですか。
  • 可能ですが、状態に依っては更なるの破損の可能性が高い為に、推奨致しません。 古い弓の修理中に伴う新たな破損に関しては、責任を負い兼ねます。 弓の状態に由っては、修理をお断りする場合も御座います。事前に、状態をご相談下さい。

  • 上関板付近が不安定です。故障でしょうか。
  • 何かの拍子に、関板の切詰め部分が破損している場合が御座います。 籐の下をご確認下さい。

  • 他銘の修理は可能か。
  • 弓師によって製作方法が異なる為、他銘の弓の修理、矯正をお断りしております。

  • 他の弓師に修理した弓の形が変わって帰ってきました。元通りにする事は可能でしょうか。
  • 当方が製作した弓であっても、他の弓師が手掛けた弓は、基準が異なった弓である為、 矯正・修理の対象外となります。

  • 弓力を下げて(上げて)欲しい。
  • 弓力を弱める事は可能です。弓力を強くする事は不可能です。

番外

  • 工房の見学・取材は出来ますか。
  • はい、ご覧頂けます。繁忙期は、ご希望に添えない場合が御座います。 事前にお問い合わせ下さい。

  • 弓師になる為に、弟子入り出来ますか。
  • 「都城大弓」は、国と県の伝統的工芸品に指定されており、 当方では、伝統技術と品質保持の為、一子相伝となっております。ご了承下さい。

  • ワークショップは開催されますか。
  • 伝統技術保持の為、行っておりません。

  • 出張販売はありますか。
  • 毎年3月に開催される「都城弓まつり 全国弓道大会」、毎年11月に開催される「KOGEI-EXPO」にて展示即売会を開催しております。他にも、各地での展示即売会へも積極的に参加しております。最新情報も是非ご覧下さい。