製造工程
Process
都城大弓が仕上がるまで
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1
真竹の切り出し
冬になると、弓に適した2種類の竹を
切り出します。節の位置、色味、質など
厳選された竹のみを伐採します。 -
2
黄櫨の乾燥
芯材となる黄櫨は、約20年以上自然乾燥させ、
状態の良い部分のみを使用します。
現在、 使用されている黄櫨は先々代が
製材したもので、当代では、孫、曾孫の為に
新たに製材した黄櫨を自然乾燥します。 -
3
弓竹と芯竹の火入れ
弓竹を炙り、油をふき取る。
芯竹は、焼焦がし炭素化させ反発力を
強くする。 -
4
弓芯の張り合わせ
火入れした芯竹と黄櫨を張り合わせて
接着する。 -
5
弓竹の天日干し
切り出しから3〜4ヶ月自然乾燥させ、
油を抜いた竹は天日干しされる。 -
6
燻し
煤竹は、室(むろ)の中で5〜10年燻し続ける。
燻すことで、人工塗装では出せない自然の色合い、
光沢を醸し出すのです。 -
7
竹合わせ
竹の長さや節の位置はそれぞれ異なります。数百本の竹の中から、撓りを見極めながら、節の位置が合う竹を合わせていきます。
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8
竹削り
弓竹は、それぞれの身の厚みが異なる為、一枚一枚手作業で削ります。握りの位置を中心に両端にかけてミリ単位で薄く削り、仕上げます。
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9
弓の打ち込み
弓竹と芯材を合わせ、先代からの伝統的な技法で弓を曲げ、楔を打ち込みます。打ち込み方は弓師によって異なります。
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10
張り込み
弦を張り、弓成りを整える。
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11
仕上げ
弓に合わせて、関板部分を削る。同じ銘の弓でも、その世代によって関板の形が異なる。
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12
握束
仕上がった弓を更に張り込み最終調整をした後、籐を巻く。
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13
完成
完成