都城大弓とは

About miyakonojo-dai-kyu

経済産業大臣指定伝統的工芸品
「都城大弓」

質実剛健、実践性に優れた薩摩弓の流れを汲む都城大弓は時代の流れとともに竹弓の曲線の美しさや 次代に引き継ぐべき伝統工芸品として価値が注目され競技用の弓でありながら平成6年4月4日に国の伝統工芸品の指定を受けました。
初代宗吉がこの地に創楽したのは今から100年以上前の大正7年。以来高芳、博志、慶太郎と4代にわたって受け継いだ技術と経験をもとに造り出す弓は、 多くの弓道家の皆様から親しまれ、御愛顧頂いています。

弓の種類

    • 竹弓(黄櫨芯材)

      竹弓に最も適した素材と言われる黄櫨の芯材を、 真竹で挟み打ち上げた竹弓です。 カーボン弓やグラス弓に比べ反動が少なく、 柔らかな引き心地が特徴です。 内竹には、煤竹または、煤竹を使用しています。


    • 竹弓(楓芯材カーボン内蔵)

      竹弓の良さを生かしながら、扱いやすく、 型崩れの少ない、矢勢の良い弓を実現したカーボン内臓弓です。 カーボン内臓竹弓は、楓芯材の間にカーボンを挟み込む方法で、 カーボン繊維を補強材にするものです。 芯材に楓を使用しており、美しい木目が特徴です。


  • 鰾弓(黃檻芯材)

    鰾(鹿の皮から生成した接着剤)を使用し打ち上げた竹弓です。 現在の合成接着剤を使用した竹弓と比較しても 柔軟性(柔らかい弓の引き心地)があり、 現代に於いても、竹弓の神髄として使用されている竹弓です。

品質について

伝統証紙(伝産シール)

伝統証紙は、伝統的工芸品産業の振興に関する法 律(昭和49年法律第57号)に基づいて経済産業 大臣が指定した指定伝統的工芸品(=伝統的な原 材料を使用し、機械により大量生産されるものでは なく、職人の手づくりにより100年以上前から今日ま で続く伝統的な技術、技法を駆使して製作され、 産地検査に合格したもの。)のみに使用が許可され た証紙です。
(詳細:一般財団法人的工芸品振協会)

※認められた弓「都城大弓」

「都城大弓」は平成6年4月に国の伝統的工芸品の指定を受けています。
現在、4人の弓師(小倉紫峯、楠見蔵吉、南崎寿宝、横山黎明)が、国の伝統工芸士として活躍しています。